サブスク型の受託ソフト開発の背景

Colonyが大事にしている理念、ソフトにかかる工数への対価ではなく、ソフトそのものの価値で対価を得ること
の価値観についての総まとめ編で、かつ前回の記事で挙げた課題に対してのColonyの取り組みについてお伝えします。
Colony創業に至って、ソフトウェアをもっと身近なものにしたい!という想いが根底にあります。何度もお伝えをしているとおり、ソフトウェア業界の慣習として根強いものは人月ビジネスです。人月の場合、開発費用だけでなく、アップデートやメンテナンス費用は別途かかってしまうので、導入側の負担がかなり大きく、導入への障壁が高くなってしまうことが課題です。
①初期制作費用を抑えるにはどうしたらいいか
②仕様変更やアップデートの高額なメンテナンスをなくせないか
これらの課題を解決するために、Colonyは成果報酬型だけでなく、サブスクリプション型の受託ソフトを開発することに成功しました。最近ではサブスクも身近になりましたが、ソフトウェア業界ではまだまだ報酬形態は変わらないところが多いのが実情です。もちろん業界すべてがそのような形態というわけではありません。

サブスクリプション型の受託ソフトを開発するにあたって、Colonyが注目していたものは*SaaSというソフトウェアです。
SaaS とは「 Software as a Service 」の略で、「サース」または「サーズ」と読みます。直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」となり、クラウド事業者が提供するソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービスのことです。これまでパッケージとして購入、インストール、起動して利用していたソフトウェアを、サーバーにアクセスするだけで利用できるようになる仕組みと言えます。©クラウドエース株式会社
SaaSの特徴は、新機能やアップデート込みで月額定額制=サブスクリプションで使用できることです。SaaSは非常に便利なものですが、インターネット上でサービスを利用する場合、受託開発で依頼をした場合と比べてカスタマイズの自由度が低いことがデメリットとして挙げられます。そこで、カスタマイズ可能なハイブリッドなものを開発しようと、サブスクリプション型の受託ソフトウェアの開発に乗り出しました。
この開発が成功したことにより、企業ごとのカスタマイズも自由で、ソフト導入の障壁も低くなり、初期費用を抑えたメンテナンス込のソフトウェアを提供することが可能になりました。

本来、ビジネスは*レベニューシェアであるべきと考えています。リスクも利益も分配し、お互いに対等にお取引をするためには、しっかりと話し合い、ベンダー側はお客様のご要望を実現出来るようにするための研究が必要です。そのため、Colonyでは、仕様書通りに開発して終わりではなく、より満足度の高いソフトを追求し、常にアップデートしていくことを大切にしています。
これが、『ソフトにかかる工数への対価ではなく、ソフトそのものの価値で対価を得ること』の理由です。
こうして、ソフトウェア業界の常識を変えるためColonyが始動し、今に至るのです。
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